ライブラリ

ここでは、ライブラリの使い方を学びます。

ライブラリ

Python では、自分でいちいち関数を作らなくても、すでに用意されている豊富な関数群を使うことができます。(素晴らしい！)

例えば、数学に関する計算をするのに便利な math ライブラリがあります。math ライブラリを使うと、様々な計算を行うことができます。

例えば、絶対値を求めるには、次のようにします。

math ライブラリを読み込むために、一行目で、

import math

と入力します。すると、math.関数名 のようにして関数を呼び出すことができます。

math ライブラリにはこれ以外にも多くの関数が定義されています。その一部を紹介します。

注意

下に示した math ライブラリの関数をすべて覚えようとしなくて構いません。必要なときに、調べれば十分です。math ライブラリのドキュメントはこちらにあります。よく使う関数は自然に覚えます。

関数名	説明	例
`math.pi`	$\pi$ を返す。
`math.ceil(x)`	`x` の切り上げを返す。
`math.floor(x)`	`x` の切り捨てを返す。
`math.fabs(x)`	`x` の絶対値を返す。
`math.sqrt(x)`	`x` の平方根を返す。
`math.log(x,base)`	`base` を底とする `x` の対数を返す。
`math.exp(x)`	$e^x$ を返す。
`math.sin(x)`	$\sin x$ を返す。`x` はラジアン
`math.cos(x)`	$\cos x$ を返す。`x` はラジアン
`math.tan(x)`	$\tan x$ を返す。`x` はラジアン

math ライブラリには、この他にもさまざまな使い方があるので調べてみましょう。

また、math ライブラリ以外にも便利なライブラリはたくさんあるので、それについても調べてみましょう。

調べ方

まず、やりたいことをGoogleやYahoo! Japan、Bingなどの検索エンジンを用いて調べてみましょう。Python に関する情報は豊富にあるので、きっと見つかるはずです。そこで、どのような方法を使えば良いのかわかったら、公式のドキュメントを読んで詳しい使い方を学びましょう。インターネットには古い情報や間違った情報も多くあるので、公式ドキュメントを読むとよく分かることも多いです。

Python の公式ドキュメントは、https://docs.python.org/ja/3/を見ると良いでしょう。

練習問題 1

math ライブラリを使用して、 $\sin (\pi/2)$ の値を計算してみましょう。

解答

練習問題 2

math ライブラリを使用して、自然対数の底 $e$ の値を出力してみましょう。

ヒント：この資料の説明だけでは作れません。自分で調べてみましょう。

解答

math ライブラリの公式ドキュメントに使い方が載っています。 math.e とすれば、自然対数の底を取得することができます。

注記

$e^1 = e$ であることを利用して下のようにすれば調べなくてもできますが(笑)、上のようにした方が良いでしょう。

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